SoundHound 2018 本戦
SoundHound Programming Contest 2018 Masters Tournament 本戦
初のオンサイトでした。貴重な体験。開催いただいたSoundHound様に感謝。
A - Feel the Beat
問題
- 2つの正整数で指定される区間の整数 $[C,D)=C,C+1,...,D-1$ の内、何回か2で割って(0回も可)「140以上170未満」にできる数はいくつあるか
- $140 \le C \lt D \le 10^{15}$
解法
$10^{15}$ 個もの数を1つ1つ割って確かめてたら間に合わないが、区間の方を倍倍して重なった部分を足し合わせていけばよい。
140 170 ... 280 340 ... 560 680 ... ~~~~~~~ ~~~~~~~ ~~~~~~~ ←140以上170未満にできる数 C D |---------------------------------| 160 650 |-| |-----| |--| 10 60 90
c, d = map(int, input().split()) a=140 b=170 ans=0 while a<d: if b<c: a<<=1 b<<=1 continue ans+= min(b,d)-max(a,c) a<<=1 b<<=1 print(ans)
B - Neutralize
問題
- $N$ 個の薬品が一列に並ぶ
- 薬品には効用 $u_i$ が決まっている(負もある)
- 連続して並んだ $K$ 個の薬品の効用をまとめて0にする操作を好きなだけできる
- 操作後、薬品の効用の和を最大化せよ
例
K=3 -1 -2 -3 4 5 -6 -7 -8 -9 ↓ 0 0 0 4 5 0 0 0 0
解法
DPで解ける。
ただし、一度操作を $i$~$(i+K-1)$ に適用したら、次に範囲を1つずらして操作を行うことで $i+K$ も単独(っぽく)0にできるため、直前の薬品に対して操作をしたかどうかで分ける必要がある。
- $dp1[i]=$ 薬品 $i$ まででの、$i$ の効用を0にした上での最大値
- $dp2[i]=$ 薬品 $i$ まででの、$i$ の効用を0にしなかった上での最大値
すると、遷移は、それぞれ以下の候補の最大値となる。左端から $K$ 個未満の薬品だけを0にすることはできないため、$i \lt K$ の時は少し異なることに注意する。
- $dp1[i+1]$(※ $i \ge K$)
- $dp1[i]:$ 直前のDPで $(i-k+1)$~$i$ まで0にした区間を1つずらして再度操作を行う
- $dp2[i-k+1]:$ $(i-k+2)$~$(i+1)$ の区間に対して操作を行う
- $dp2[i+1]$
- $dp1[i]+b_{i+1}:$ そのまま $i+1$ 番目の薬品を用いる(但し $i \ge K$)
- $dp2[i]+b_{i+1}:$ そのまま $i+1$ 番目の薬品を用いる
import sys n, k = list(map(int, input().split())) bbb = list(map(int, sys.stdin.readlines())) dp1 = [0] * (n + 1) dp2 = [0] * (n + 1) for i, b in enumerate(bbb): if i < k: dp2[i + 1] = dp2[i] + b else: dp1[i + 1] = max(dp1[i], dp2[i - k + 1]) dp2[i + 1] = max(dp1[i], dp2[i]) + b print(max(dp1[-1], dp2[-1]))
D - Propagating Edges
問題
- まず、$N$ 頂点0辺のグラフがある
- 次の3種類のクエリ $Q$ 個を与えられた順番に処理する
- 1:Add(u, v)
- 頂点 $u,v$ の間に辺を追加する
- 2:Complete(u)
- 頂点 $u$ の連結成分($u$ から辺を通じて到達できる範囲)を完全グラフにする(全ての2頂点間に辺を追加する)
- 3:Check(u, v)
- 頂点 $u,v$ を直接結ぶ辺があるかを出力する
解法
Complete(u)の時に行う操作は、愚直にやれば
- $u$ からDFSなどで探索(キューが空になるまで)
- 到達できた頂点間に辺を追加
なのだが、後半になってくるとまず探索の時点でキューに最大 $N-1$ 個のタスクが積まれるので、それが空になるまでの処理が1万回とか来ると探索だけでTLEとなる。
ここで、Checkは「直接結ぶ辺があるか」さえわかればよく、とあるCompleteクエリの時点で $u$ から繋がってるグループ内の頂点同士はそれ以降のCheckではみんなYesである。
よって、UnionFind木を使い、Completeされた頂点はグループとして縮約してしまえば、探索する頂点・辺を減らすことができる。
グラフの状態を、3つの構造で管理する。
- direct: 直接繋がってる辺
- connected: 直接とは限らないけど繋がってる辺(探索に必要な分のみ)
- contracted: 縮約済みのグループを管理するUnionFind木
Add(u,v)
既にu,vが contracted 上で同じグループ内なら、何もしない
違うグループなら、
- グループの代表同士の間に connected の辺を張る
- u,vの間に direct の辺を張る
Complete(u)
uの属するグループの代表から、connected の辺を辿り、DFSなどで探索を行う。
たどり着いた頂点の属するグループを、contracted 上でuの属するグループに併合(縮約)していく。
最後に、今回縮約したグループの最終的な代表の connected の辺を全て削除する。(ここに残ってるのは、全て今回Completeして縮約済みの頂点。もう探索の必要は無い。が、残していると次のCompleteクエリで再探索してしまい、計算量の削減にならない)
Check(u,v)
uとvが contracted 上で同じグループか、もしくは direct 上で直接繋がってるか、いずれかならYes。
import sys class UnionFind: def __init__(self, n): self.table = [-1] * n def root(self, x): if self.table[x] < 0: return x else: self.table[x] = self.root(self.table[x]) return self.table[x] def find(self, x, y): return self.root(x) == self.root(y) def union(self, x, y): r1 = self.root(x) r2 = self.root(y) if r1 == r2: return r1 d1 = self.table[r1] d2 = self.table[r2] if d1 <= d2: self.table[r2] = r1 if d1 == d2: self.table[r1] -= 1 return r1 else: self.table[r1] = r2 return r2 def dfs(s): cs = contracted.root(s) checked = {cs} q = list(connected[cs]) while q: v = q.pop() if v in checked: continue checked.add(v) cs = contracted.union(cs, v) q.extend(u for u in connected[v] if u not in checked) connected[cs].clear() n, q = list(map(int, input().split())) direct = [set() for _ in range(n + 1)] connected = [set() for _ in range(n + 1)] contracted = UnionFind(n + 1) for line in sys.stdin.readlines(): t, u, v = map(int, line.split()) if t == 1: cu = contracted.root(u) cv = contracted.root(v) if cu == cv: continue connected[cu].add(cv) connected[cv].add(cu) direct[u].add(v) direct[v].add(u) if t == 2: dfs(u) if t == 3: print('Yes' if contracted.find(u, v) or v in direct[u] else 'No')