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AtCoder Beginner Contest 162 D~F問題メモ
D - RGB Triplets
問題
- R,G,Bの3種の文字からなる長さ N の文字列 S が与えられる
- 以下の条件を全て満たすindexの組 (i,j,k) の個数を求めよ
- (1) i<j<k
- (2) (Si,Sj,Sk) は全て異なる(R,G,Bが1つずつ)
- (3) j−i≠k−j (間隔が異なる)
- 1≤N≤4000
解法
まず、条件(3)が無ければ、答えは S に含まれる(Rの個数)×(Gの個数)×(Bの個数)で求められる。
また、条件(3)の候補となるindexの組はたかだか O(|S|2) しかないので、全て調べられる。
間隔が同じ i,j,k について、条件(1)(2)を満たしているものがあれば、答えから引けばよい。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 |
from collections import Countern = int(input())s = input()cnt = Counter(s)ans = cnt['R'] * cnt['G'] * cnt['B']for i in range(n): l = 1 si = s[i] while i + l * 2 < n: if si != s[i + l] and si != s[i + l * 2] and s[i + l] != s[i + l * 2]: ans -= 1 l += 1print(ans) |
E - Sum of gcd of Tuples (Hard)
問題
- 各項が 1~K のいずれかの整数である長さ N の数列は、KN 個ある
- 全てについて最大公約数を求め、その総和を求めよ
- 2≤N≤105
- 1≤K≤105
解法
こういうの苦手……に加え、実際の計算量と直感的な計算量が合わない。
数列のGCDが1以外の値(g とする)を取るというのは、以下の2つを共に満たしているときである。
- 全ての項が g の倍数
- 全ての項を g で割ると、その数列のGCDは1
さらに全ての項を g で割った時、そこに存在しうる数字は、1~Kg のいずれかである。(切り捨て)
ということは、K について以下のような関数を定義すれば、何となく再帰的に求められそう。
f(k)= 各項が 1~k の長さ N の数列で、GCDが1になるものの個数
答えは、f(K1)+2f(K2)+3f(K3)+...+Kf(KK) となる。
また、個数の帳尻を合わせると kN=f(k1)+f(k2)+f(k3)+...+f(kk) となる。
つまり、f(k)=kN−f(k2)−f(k3)−...−f(kk) で求められる。
ただし、f(1)=1 とする。
さて、k2,...,kk だが、k が大きくなるにつれ同じ値が相当数含まれる。特に、kk/2 以降に関しては必ず1となる。
K=14
割る数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
14 7 4 3 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1
なので、一度求めた f(k) についてはメモ化しておくことで、f(k) を再帰的に求めていっても、そこまで大した計算量にならないで済む。
具体的には、最大ケース N=105,K=105 で、下記get()が呼ばれるのが390754回、さらにその中でcntに存在せずに具体的な計算に進むのが630回。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 |
def solve(n, k): if k == 1: return 1 MOD = 10 ** 9 + 7 ans = (k // 2 + 1 + k) * (k - k // 2) // 2 % MOD # k/2~k の和 cnt = {1: 1} def get(d): if d in cnt: return cnt[d] result = pow(d, n, MOD) result -= d - d // 2 for i in range(2, d // 2 + 1): result -= get(d // i) result %= MOD cnt[d] = result return result for i in range(1, k // 2 + 1): ans += i * get(k // i) ans %= MOD return ansn, k = map(int, input().split())print(solve(n, k)) |
F - Select Half
問題
- 長さ N の整数列 A1,...,AN が与えられる
- この中から、ちょうど N2(切り捨て)個の整数を、どの2個も連続しないように選ぶ
- 選んだ要素の和としてあり得る最大値を求めよ
- 2≤N≤2×105
- |Ai|≤109
解法
偶数の時は簡単。
先頭から1つおきに取っていき、どこかで2つ間を空け、そこからまた1つおきに取っていく、という方法しかない。(先頭、末尾の長さが0の場合も含める)
3 1 4 1 5 9 2 6 ~ ~ ~ ~
「先頭から1つおき」「末尾から1つおき」に取ったときの累積和を求めておき、切り替える箇所を全探索すればよい。
3 1 4 1 5 9 2 6
先頭から 0 3 7 12 14
末尾から 17 16 15 6 0
↓
0 3 7 12 14
+ 17 16 15 6 0
--------------------
17 19 22 18 14 → 最大値は22
奇数の時が困る。
たとえば N=11 なら5個だけ選べばよいので、間を2つ空けてよい場所が2つ(または間を3つ空けてよい場所が1つ)ある。
3 1 4 1 5 9 2 6 5 3 5 ~ ~ ~ ~ ~
間を空ける場所全探索は、O(N2) かかるので厳しそう。DPで解けないか考える。
ここで、問題の条件は「取らない数を最小化する」ことでも達成できる。よって、問題を以下のように言い換える。
- A1,...,AN から、N2(切り上げ)個取った総和を最小化する
- 2つ以上連続して取らないことはできない
- 直前に取った状態で連続して取ることができるのは、2回まで
- 初期状態は「直前に取った状態」であるとする
こうすると、以下のDPで求めることができる。2つ以上連続で取らないことが無いので、2つ前までの状態があればよく、多少、遷移もわかりやすくなる。
- DP[i][j]=Ai まで考えて、Ai は取り、あと連続して取ることができる残り回数が j 回の時の総和の最小値
- 初期条件(i は0-indexとして)
- DP[−2]=[INF,INF,INF]
- DP[−1]=[INF,INF,0]
INFは、その条件が不可能なことを示す。
- 遷移
- DP[i][2]=min(INF,DP[i−2][2]+Ai)
- DP[i][1]=min(INF,DP[i−2][1]+Ai,DP[i−1][2]+Ai)
- DP[i][0]=min(INF,DP[i−2][0]+Ai,DP[i−1][1]+Ai)
各遷移、INFの次は1個空けて取る操作、その次は連続して取る操作を示す。
最終的に、DP[N−1][1] または DP[N−2][0] の小さい方が答えとなる。(DP[N−2][2] は取る数が足りてない)
3 1 4 1 5 9 2 6 5 3 5
j 0 - - - 4 - 5 - 14 - 15 - 17 - ←┬ 17,19の小さい方が答え
1 - - 3 - 5 - 7 - 9 - 14 - 19 ←┘
2 - 0 - 1 - 2 - 11 - 17 - 20 -
各遷移のイメージ
x → min(x,y)+Ai
- y ↗
元の問題の答えは、A1~AN の総和から、言い換えた問題の答えを引くことで求められる。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 |
from itertools import accumulatedef solve_odd(n, aaa): INF = 10 ** 18 p0, p1, p2, a0, a1, a2 = INF, INF, INF, INF, INF, 0 for a in aaa: n2 = min(INF, p2 + a) n1 = min(INF, a2 + a, p1 + a) n0 = min(INF, a1 + a, p0 + a) p0, p1, p2, a0, a1, a2 = a0, a1, a2, n0, n1, n2 return sum(aaa) - min(p0, a1)def solve_even(n, aaa): fwd = [0] + list(accumulate(aaa[::2])) bwd = [0] + list(accumulate(aaa[::-2])) bwd.reverse() return max(f + b for f, b in zip(fwd, bwd))n = int(input())aaa = list(map(int, input().split()))if n % 2 == 0: print(solve_even(n, aaa))else: print(solve_odd(n, aaa)) |

