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programming:web_development:server:google_compute_engine [2019/03/17] – [Google Compute Engine] ikatakosprogramming:web_development:server:google_compute_engine [2021/10/03] (現在) ikatakos
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 [[https://cloud.google.com/compute/?hl=ja|Compute Engine - IaaS  |  Google Cloud Platform]] [[https://cloud.google.com/compute/?hl=ja|Compute Engine - IaaS  |  Google Cloud Platform]]
  
-Googleが提供しているクラウド仮想環境サービス。AmazonのAWSEC2と似ている。+Googleが提供しているクラウド仮想環境サービス。AmazonのAWS EC2と似ている。
  
-スペックは多少弱いが、制限内でマシンがずっと(正確には規約が変更されるまで)無料で使える。素晴らしい。+スペックは多少弱いが、規約が変更されない限り、一定の制限内でマシンがずっと無料で使える。素晴らしい。
  
-[[https://cloud.google.com/compute/pricing?hl=ja|Google Compute Engine の料金  |  Compute Engine ドキュメント  |  Google Cloud Platform]]+  * [[https://cloud.google.com/compute/pricing?hl=ja|Google Compute Engine の料金  |  Compute Engine ドキュメント  |  Google Cloud Platform]]
  
 <WRAP center round box 90%> <WRAP center round box 90%>
-  * 1 つの f1-micro VM インスタンス(1 か月あり、バージニア州北部を除く米国リージョン) +無料の条件 
-  * 30 GB の HDD 永続ディスク ストレージ(1 か月あたり) + 
-  * 5 GB のスナップショット ストレージ(1 か月あ+  * 1 つの e2-micro VM インスタンス(指定された米国リージョンのみ((2021年8月頃より、従来のf1-microから少しスペックのいいe2-microに変更された)) 
 +  * 30 GB の HDD 永続ディスク ストレージ 
 +  * 5 GB のスナップショット ストレージ(指定されリージョンのみ
   * 1 GB の北米から他のリージョン宛て下り(1 か月あたり、中国およびオーストラリアを除く)   * 1 GB の北米から他のリージョン宛て下り(1 か月あたり、中国およびオーストラリアを除く)
 </WRAP> </WRAP>
  
-これを無料サーバとして運用してみる。+これをレンタルサーバとして運用してみる。
  
 =====雑感===== =====雑感=====
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 無料のレンタルサーバもあるが、よく落ちたり、広告が挿入されたり、PHP,Perlなどのバージョンが古かったりと何かしら面倒があるため、レンタルサーバにするなら多少の金額を払った方がいいと思う。 無料のレンタルサーバもあるが、よく落ちたり、広告が挿入されたり、PHP,Perlなどのバージョンが古かったりと何かしら面倒があるため、レンタルサーバにするなら多少の金額を払った方がいいと思う。
  
-<del>一昔前はサーバに要求する水準が低かったので(個人サイトにPHPとか必要なかったし)無料サーバでも十分だった印象があるんだけど、最近は無料でもそれなりの機能が要求され、情報保護も叫ばれるためこまめな管理も必要になり、広告代で賄うにも単価が下がり、利益を出すのがなかなか難しいんじゃないかという勝手な想像。</del> 
 ====金額==== ====金額====
-レンタルサーバも十分に安いが、無料というのは大きい。ただし、使うためにはクレジットカードの登録は必要。+ 
 +レンタルサーバも十分に安いが、インスタンスが無料というのは大きい。ただし、使うためにはクレジットカードの登録は必要。
  
 無料である一方で、無料分を超えた金額は決して安くは無いので、管理や情報収集を怠ると、いつの間にか無料の制限が変わって課金が発生していたとか、脆弱性を突かれて意図せず踏み台に使われ通信量が数百GBに及んでいたとか、そういう上限の無いリスクはある。 無料である一方で、無料分を超えた金額は決して安くは無いので、管理や情報収集を怠ると、いつの間にか無料の制限が変わって課金が発生していたとか、脆弱性を突かれて意図せず踏み台に使われ通信量が数百GBに及んでいたとか、そういう上限の無いリスクはある。
  
 月の課金額が設定した目安に近づいたとき、メールで知らせてくれるサービスもあるので、利用しておくと少しは安心。 月の課金額が設定した目安に近づいたとき、メールで知らせてくれるサービスもあるので、利用しておくと少しは安心。
 +
 +普通にWebサイトの公開運用していると、アクセスの少ないサイトでもネットワーク通信(下り)代として数十円/月の課金は発生するので、完全に無料というわけでは無い。
 +画像を多用したサイトでそこそこアクセス数があったら、下手したら格安レンタルより高くなるかも?
  
 ====自由度==== ====自由度====
 +
 レンタルサーバと比較して、サーバ構成の自由度は格段に高い。ApacheやPHP、データベースの選択から設定まで好きに出来る。 レンタルサーバと比較して、サーバ構成の自由度は格段に高い。ApacheやPHP、データベースの選択から設定まで好きに出来る。
  
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 ====速度==== ====速度====
 ===マシンスペック=== ===マシンスペック===
-無料枠で選べるf1-microは、メモリ600MB、0.2vCPUと、お世辞にも良いとは言えないスペック。(もちろん、それでも無料で使えるというのは有難いこと)+無料枠で選べるf1-microは、メモリ600MB、0.2vCPUと、お世辞にも良いとは言えないスペック。
  
-プログラムのビルドなど、重い処理させたらすぐに遅くるし、メモリ食つぶすとスワップの連続でマシンごと止まってしまう+プログラムのビルドなどがっつり計算させる用途ではない。
  
 とはいえ、WebサーバとしてDokuwikiくらいのPHPを処理させるのであれば全然問題ない。万一アクセス集中があると怖いので、別に一時的に繋がらなくなっても平気な個人サイトなら、Apacheで同時接続数制限をかけておくと安心。 とはいえ、WebサーバとしてDokuwikiくらいのPHPを処理させるのであれば全然問題ない。万一アクセス集中があると怖いので、別に一時的に繋がらなくなっても平気な個人サイトなら、Apacheで同時接続数制限をかけておくと安心。
 +
 +また、Linuxのupgradeの際なんか、たまに Cannot allocate memory が発生するので、その際は一時停止してマシンタイプをg1-smallなど1つ上のものにしてから行う。
  
 ===サーバの立地=== ===サーバの立地===
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 ===ドメイン=== ===ドメイン===
-「%%http://__○○.jp__/koko/soko/asoko.html%%」の下線部分がドメイン。GCEからは、ドメインではなく「xxx.xxx.xxx.xxx」という4つの数字で表される"外部IPアドレス"しか得ることはできない。+「%%http://%%__○○.jp__%%/koko/soko/asoko.html%%」の下線部分がドメイン。GCEからは、ドメインではなく「xxx.xxx.xxx.xxx」という4つの数字で表される"外部IPアドレス"しか得ることはできない。
  
 サーバがネットワーク上の「土地」なら、IPアドレスやドメインは「土地の場所を指し示す」もの。その中で、数字だけで表されるIPアドレスは「緯度経度」といったところか。一応場所は特定できるのだが、人間にはわかりづらい。そこで、日本国、東京、○○区、と名前を付けたのがドメインであり、「住所」に相当する。 サーバがネットワーク上の「土地」なら、IPアドレスやドメインは「土地の場所を指し示す」もの。その中で、数字だけで表されるIPアドレスは「緯度経度」といったところか。一応場所は特定できるのだが、人間にはわかりづらい。そこで、日本国、東京、○○区、と名前を付けたのがドメインであり、「住所」に相当する。
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 Apacheにも仮の証明書は付属しているが、それ使ってると最近のブラウザでは「ちゃんとした証明書じゃないよ」と警告が出る。大半のユーザは細かいことわかんないので、警告が出たってことだけで危ないサイトだと思われてしまう。それは避けたいし、警告出すくらいならそもそもSSL使わない方がよい。 Apacheにも仮の証明書は付属しているが、それ使ってると最近のブラウザでは「ちゃんとした証明書じゃないよ」と警告が出る。大半のユーザは細かいことわかんないので、警告が出たってことだけで危ないサイトだと思われてしまう。それは避けたいし、警告出すくらいならそもそもSSL使わない方がよい。
  
-なので結局、GCE自体は無料とは言え、Webサーバとして運用するならドメイン(と任意でSSL証明書)は自前で必要になる。ドメインは月額換算¥100くらいか。+なので結局、GCE自体は無料とは言え、Webサーバとして運用するならドメイン(と任意でSSL証明書)は自前で必要になる。ドメインは.comなら月額換算¥100くらいか。.jpは信頼性が高い分価格も高くて¥3000~4000くらい
  
 レンタルサーバでは、共有ではあるがこの辺が付いてくるのが強い。 レンタルサーバでは、共有ではあるがこの辺が付いてくるのが強い。
programming/web_development/server/google_compute_engine.1552835382.txt.gz · 最終更新: 2019/03/17 by ikatakos
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