日本語入力用のキー配列雑記 2013/03/18

前回の改変から

cをzとして使う前回の改変にはすっかり慣れた。心配していた、英語入力時にzを入力しようとしてcを打鍵してしまうといった混乱もない。慣れればこちらの方が圧倒的に楽である。

左手子音の補助母音(左手子音に続く左手母音/拡張母音のうち、特に入力しにくいものを右手の空いているキーにも配置)は、一部だけよく使うようになっている。右手人差し指中段は全て「u」を配置しているが、これは非常によく使うし、左手人差し指が連続する頻度を抑え、負担低減に役立っている。また、右手薬指中段にも子音ごとに何かしらの頻度の高い母音を配置しているが、規則性が無くなるため覚えられるか不安だったが、個数が少ないため(p,y,j,c(z)の4つ)普通に使えている。

だが、右手下段に配置したその他の母音は、思い出すより前に1字ずつ入力した方が速いし楽なこともある。そもそも右手下段が打ちづらいので無理に配置しなくともよいか。ただ、二重母音を使わないことによる打鍵数の増加は1打だが、撥音拡張は2打、しかもnを2回連続で打鍵する必要が生じる。それを考えるとp,yの撥音拡張は残したい。

現状とよしなしごと

配列を変えたのが昨年の秋頃だから、慣れるのに何ヶ月かかってんだ、とも思うが。

打ち間違いはまだ多い。特に母音「a」「o」、語感の似ている「k」「t」、拡張母音の上下「ou」「onn」などであべこべになりやすい。慣れもあるだろうが、一般論として混乱しやすい配置というものも確かに存在するだろう。今自分が相対しているのがどちらなのかは、相対している時には判断が付きにくい。「ここまでやっても間違えるのだから、さすがに配置が悪い」と納得できるところまで打ち込んで練習して初めて言えるのだが、生憎その情報が欲しいのは練習を始める前の段階である。

どちらかというと右手より左手の混乱が多いので、利き手の問題だろうかと思い、Dvorakの配列ごと左右入れ替えて母音を右手にすれば、とも考えた。しかし、母音のある側のキーは拡張母音で上下段万遍なく使うことを考えれば、下段が圧倒的に苦手な右手に持ってくるのは負担が増えることとなる。キーボードへの指の置き方にもよるのだろうが、やはり右手下段はできるだけ打ちたくない。

規則性の見直し

移行したての頃に適した配列(規則性、覚えやすさ)と、慣れてから適する配列(効率性)は、どちらかを重視すればどちらかが立たずで難しい。効率全振りにすれば漢直などの極左派の配列に行き着くところだが、悲しいかな自分の頭はかな配列で既にオーバーヒート。もっとゆるい感じで、ファッション感覚で配列を着替えたい。…とは言い過ぎだが、覚えやすさ、つまりは規則性は大事にしたい。

上のような理由から今までは規則性に重点を置いて配置してきたが、ある程度慣れると少ない打鍵のところに「うぇき」「ぞつ」などの、まず使わない文字の組み合わせが割り当てられていることが勿体なく感じてくる。子音だけ変わった「せき」「こつ」などは頻繁に使うため、それらを省入力するために配置した拡張母音なのだが、規則性を重視するあまり「う゛ぁ」「くゎ」「うぉ」などの特殊子音にも同等に配置するのは果たして正しいのか?

前回の雑記では「規則性維持のため仕方ない」で済ませていたが、う~ん……

  • メリット
    • 万が一「う゛ぉつ」「くぇき」などの文字列が入力したくなった時、一定の思考パターンで入力できる
    • 「例外がない」という保証
      • もし例外があると、例外でない子音でも「あれ、これは例外だっけ?」と思考が止まる
      • 「例外の適用」に規則を設けることで、回避できる
  • デメリット
    • DvorakJの読み込み時間や使用メモリのサイズに若干のコストが発生する
      • メモリは微々たるものだが
    • 規則性のない、子音独自の頻出文字列を省入力する“特殊拡張”のために登録できる場所が減る
      • 登録したからといって覚えて使いこなせるかは分からない

特殊拡張を用意したい頻出文字列

  • いう
  • こと
  • ところ
  • です、ます
  • やすい、やすく、やすさ
  • より、よって

「いう」以外は、3打目拡張の空いている箇所に配置。できれば2打で入力したいところだが、既にスペースはなく、ねじ込むとしたら配列の方針そのものを変えないといけない。

「いう」は、YDに充てられているのが「yiku」=「いく」なので、かぶっているため不要と判断しそこに配置。同じ2打でも負担は少ない。規則性が崩れるのが気になる。

keyboard_layout/miscellaneous/20130318.txt · 最終更新: 2016/08/01 by ikatakos
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