差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
両方とも前のリビジョン前のリビジョン次のリビジョン | 前のリビジョン次のリビジョン両方とも次のリビジョン | ||
programming_algorithm:contest_history:atcoder:2019:0112_aising2019 [2019/01/12] – [解法] ikatakos | programming_algorithm:contest_history:atcoder:2019:0112_aising2019 [2019/01/13] – ikatakos | ||
---|---|---|---|
行 13: | 行 13: | ||
* 各マスは白か黒に塗られていて、各マスの色は入力として与えられる | * 各マスは白か黒に塗られていて、各マスの色は入力として与えられる | ||
* 白と黒を交互に踏んで上下左右に移動したい | * 白と黒を交互に踏んで上下左右に移動したい | ||
- | * そのような移動で行き来できる(黒マス, | + | * そのように移動できる(黒マス, |
* $1 \le H,W \le 400$ | * $1 \le H,W \le 400$ | ||
行 25: | 行 25: | ||
□□■□ | □□■□ | ||
- | その中での(黒マス、白マス)の組の個数は、「黒マスの個数×白マスの個数」となる。 | + | その中で条件を満たす(黒マス、白マス)の組の個数は、「黒マスの個数×白マスの個数」となる。 |
一度探索したマスはそれ以降調べる必要は無い。 | 一度探索したマスはそれ以降調べる必要は無い。 | ||
行 34: | 行 34: | ||
□□■□ | □□■□ | ||
- | 経路探索でよく使う「このマスは訪れたか?」のフラグ配列を、全探索で共有すればよい。これによって、十分間に合うようになる。 | + | 経路探索で使う「このマスは訪れたか?」のフラグ配列を、全探索で共有すればよい。これによって、十分間に合うようになる。 |
<sxh python> | <sxh python> | ||
行 108: | 行 108: | ||
==== 解法 ==== | ==== 解法 ==== | ||
- | |||
- | 二分探索で解いたという感想が目立つが、使わなくても解ける。(汎用性は無さそう) | ||
まず、$x$ が小さい時から大きい時にどうなっていくかを考えると、上記の例を再利用して、 | まず、$x$ が小さい時から大きい時にどうなっていくかを考えると、上記の例を再利用して、 | ||
行 154: | 行 152: | ||
上の例を見ても分かるが、$A_i$ が小さい方から半分までのカードの中では、先手は、取るとしても大きい方から数えて奇数枚目のカードしか取らない(5, | 上の例を見ても分かるが、$A_i$ が小さい方から半分までのカードの中では、先手は、取るとしても大きい方から数えて奇数枚目のカードしか取らない(5, | ||
- | なので、次に先手と後手で取るカードが入れ替わるのは、9と15である。その後、13と17、17と19と続く。要は$i$が、小さい方は1個飛ばし、大きい方は1つずつ進む。 | + | なので、次に先手と後手で取るカードが入れ替わるのは、9と15である。その後、13と17、17と19と続く。要は入れ替わるカードの |
==実装== | ==実装== | ||
- | 変数$tmp$を、現在の先手の合計とし、$x=1$の様に完全に2分された時のスコアで初期化する。 | + | 変数$tmp$を、現在の境界での先手の合計とし、$x=1$の様に完全に2分された時のスコアで初期化する。 |
+ | |||
+ | クエリをソートしておく。その際、出力には元の順序が必要になるので、入力順は保持しておく。 | ||
+ | |||
+ | 最初に入れ替わるカードを特定する。後手→先手になるカードのindexを$l$とすると、$N$ が奇数なら$l=0$、偶数なら$l=1$。先手→後手になるカードのindexを$r$とすると、$r=\frac{N}{2}$。 | ||
- | クエリをソートする。 | + | 境界を小さい方から1つ確定する。$\frac{A_l+A_r}{2}$ となる。$x$がこの値以下だと、先手の合計点は現在の$tmp$となる。 |
- | 境界を小さい方から1つずつ確定する毎に、境界以下の$X_i$を持つクエリまでポインタを進め(逆順ソート+pop()で実装)、それらのクエリの答えを$tmp$で確定する。その後、$tmp$を更新する。 | + | ソートしたクエリ配列で、境界以下の$X_i$を持つクエリまでポインタを進め(逆順ソート+pop()で実装)、それらのクエリの答えを$tmp$で確定する。その後、入れ替わるカードの値に基づいて |
最後まで残ったクエリは、$x=21$の様に完全に交互になる。 | 最後まで残ったクエリは、$x=21$の様に完全に交互になる。 | ||
+ | ソートせずに、境界を事前計算しておいてクエリ毎に二分探索でもよいが、多分Pythonだと遅い。 | ||
<sxh python> | <sxh python> |