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programming:web_server:google_compute_engine [2017/09/11] – [雑感] ikatakosprogramming:web_development:server:google_compute_engine [2019/03/17] – [ドメインとSSL証明書] ikatakos
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 Googleが提供しているクラウド仮想環境サービス。AmazonのAWS, EC2と似ている。 Googleが提供しているクラウド仮想環境サービス。AmazonのAWS, EC2と似ている。
  
-スペックは多少弱いが、制限内でマシンがずっと無料で使える。素晴らしい。(正確には規約が変更されるまで)+スペックは多少弱いが、制限内でマシンがずっと(正確には規約が変更されるまで)無料で使える。素晴らしい。
  
 [[https://cloud.google.com/compute/pricing?hl=ja|Google Compute Engine の料金  |  Compute Engine ドキュメント  |  Google Cloud Platform]] [[https://cloud.google.com/compute/pricing?hl=ja|Google Compute Engine の料金  |  Compute Engine ドキュメント  |  Google Cloud Platform]]
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 </WRAP> </WRAP>
  
-これを無料サーバとして運用してみる。+これをレンタルサーバとして運用してみる。
  
 =====雑感===== =====雑感=====
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 <del>一昔前はサーバに要求する水準が低かったので(個人サイトにPHPとか必要なかったし)無料サーバでも十分だった印象があるんだけど、最近は無料でもそれなりの機能が要求され、情報保護も叫ばれるためこまめな管理も必要になり、広告代で賄うにも単価が下がり、利益を出すのがなかなか難しいんじゃないかという勝手な想像。</del> <del>一昔前はサーバに要求する水準が低かったので(個人サイトにPHPとか必要なかったし)無料サーバでも十分だった印象があるんだけど、最近は無料でもそれなりの機能が要求され、情報保護も叫ばれるためこまめな管理も必要になり、広告代で賄うにも単価が下がり、利益を出すのがなかなか難しいんじゃないかという勝手な想像。</del>
 +
 ====金額==== ====金額====
-レンタルサーバも十分に安いが、無料というのは大きい。ただし、使うためにはクレジットカードの登録は必要。+レンタルサーバも十分に安いが、インスタンスが無料というのは大きい。ただし、使うためにはクレジットカードの登録は必要。
  
 無料である一方で、無料分を超えた金額は決して安くは無いので、管理や情報収集を怠ると、いつの間にか無料の制限が変わって課金が発生していたとか、脆弱性を突かれて意図せず踏み台に使われ通信量が数百GBに及んでいたとか、そういう上限の無いリスクはある。 無料である一方で、無料分を超えた金額は決して安くは無いので、管理や情報収集を怠ると、いつの間にか無料の制限が変わって課金が発生していたとか、脆弱性を突かれて意図せず踏み台に使われ通信量が数百GBに及んでいたとか、そういう上限の無いリスクはある。
  
 月の課金額が設定した目安に近づいたとき、メールで知らせてくれるサービスもあるので、利用しておくと少しは安心。 月の課金額が設定した目安に近づいたとき、メールで知らせてくれるサービスもあるので、利用しておくと少しは安心。
 +
 +普通にWebサイトの公開運用していると、アクセスの少ないサイトでもネットワーク通信(下り)代として数十円/月の課金は発生するので、完全に無料というわけでは無い。
 +画像を多用したサイトでそこそこアクセス数があったら、下手したら格安レンタルより高くなるかも?
  
 ====自由度==== ====自由度====
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 ====速度==== ====速度====
 ===マシンスペック=== ===マシンスペック===
-無料枠で選べるf1-microは、メモリ600MB、0.2vCPUと、お世辞にも良いとは言えないスペック。(もちろん、それでも無料で使えるというのは有難いこと)+無料枠で選べるf1-microは、メモリ600MB、0.2vCPUと、お世辞にも良いとは言えないスペック。
  
-プログラムのビルドなど、重い処理させたらすぐに遅くるし、メモリ食つぶすとスワップの連続でマシンごと止まってしまう+プログラムのビルドなどがっつり計算させる用途ではない。
  
 とはいえ、WebサーバとしてDokuwikiくらいのPHPを処理させるのであれば全然問題ない。万一アクセス集中があると怖いので、別に一時的に繋がらなくなっても平気な個人サイトなら、Apacheで同時接続数制限をかけておくと安心。 とはいえ、WebサーバとしてDokuwikiくらいのPHPを処理させるのであれば全然問題ない。万一アクセス集中があると怖いので、別に一時的に繋がらなくなっても平気な個人サイトなら、Apacheで同時接続数制限をかけておくと安心。
 +
 +また、Linuxのupgradeの際なんか、たまに Cannot allocate memory が発生するので、その際は一時停止してマシンタイプをg1-smallなど1つ上のものにしてから行う。
  
 ===サーバの立地=== ===サーバの立地===
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 ===ドメイン=== ===ドメイン===
-「http://__○○.jp__/koko/soko/asoko.html」の下線部分がドメイン。+%%http://%%__○○.jp__%%/koko/soko/asoko.html%%」の下線部分がドメイン。GCEからは、ドメインではなく「xxx.xxx.xxx.xxx」という4つの数字で表される"外部IPアドレス"しか得ることはできない
  
-GCEか、「xxx.xxx.xxx.xxxという4つの数字で表される"IPアドレス"しか得ることはできない。数字羅列は覚えくいし、何のサイトかわかんなくて怪しで、これを○○.jpのように文字列に対応づけたのが"ドメイン"。当然、全世界で同じ物は2個使えないので、管理してる団体にちょーだいと申請る必要がある。+サーバがネットワーク上の「土地」なら、IPアドレスやドメインは土地の場所を指し示す。その中で、数字だけで表されるIPアドレスは「緯度経度」いったところか。一応場所特定できだが、人間わかりづら。そこで、日本国、東京、○○区、と名前を付けたのがドメインであり、「住所に相当する。
  
 IPのままでも「http://xxx.xxx.xxx.xxx」でアクセスはできるので使えないわけではないが、外部公開するならあった方がいいだろう。 IPのままでも「http://xxx.xxx.xxx.xxx」でアクセスはできるので使えないわけではないが、外部公開するならあった方がいいだろう。
  
-普通にドメインを取ると、だいたい安くて年間¥1200程度。無料で取れるサービスもあるにはあるが、その辺のはDNS攻撃も受けやすく乗っ取りが発生しやすい&あまり長期間は取れないので避けた方が無難。+当然、全世界で同じ住所が同時に2箇所を指すと郵便屋さんが混乱するので、住所(ドメイン)と緯度経度(IPアドレス)の対応関係を管理してる団体がいる。新しく「ここをのび太国と名付ける!」と宣言したい時には、その団体に申請する必要がある。([[http://www.geolocation.co.jp/learn/dns/03.html|世界のドメインを管理しているのは誰? | IPラーニング]]) 
 + 
 +普通にドメインを取ると、だいたい安くて年間¥1200程度。毎年更新が必要。値段は管理団体の有名度などにより上下する。無料で取れるサービスもあるにはあるが、その辺のは攻撃も受けやすく乗っ取りが発生しやすい&あまり長期間は取れないらしいので避けた方が無難。
  
 ===SSL証明書=== ===SSL証明書===
-この運営者は身元が保証できますよ、という証明書。暗号化された通信を行うのに必要。+このドメ保持者は身元が保証できますよ、という証明書。暗号化された通信を行うのに必要。
  
-認証局によって証明レベルにもいろいろあり、運営の責任者や住所までハッキリ登録しなければ取得できないところもあれば、とりあえず世界のどこかに運営が実在はしてるよ、レベルで取れるものもある。もちろん前者の方が信頼度が高が、暗号化された通信を行うために必要という点では一緒。+証明レベルにもいろいろあり、登記簿謄本などハッキリキッチリ登録しなければ取得できないものもあれば、とりあえず世界のどこかに保持者が実在はしてるよ、レベルで取れるものもある。もちろん前者の方が信頼度が高く、銀行や大手企業が信頼性を示すために使うが、暗号化された通信を行うために必要という点では一緒。
  
 こんな辺鄙な個人サイトでは無くてもいいっちゃいいのだが、もしhttps通信も可能にしておきたい場合はSSL証明書の取得が必要になる。 こんな辺鄙な個人サイトでは無くてもいいっちゃいいのだが、もしhttps通信も可能にしておきたい場合はSSL証明書の取得が必要になる。
  
-ドメインがあればLet's Encryptとかで無料で取れる。こちらはドメインと違い無料でも信頼性はある。だが、やはり取得、審査、登録などSSL周りについての最低限の知識と手間は必要になる。+SSL証明書はドメインに対して発行される。ドメインがあればLet's Encryptとかで無料で取れる。こちらは無料ドメインと違い無料でも信頼性はある。
  
-Apacheにも仮の証明書は付属しているが、それ使ってると最近のブラウザでは警告が出る。一応理由は書いてあるが、大半のユーザは細かいことわかんないので、警告が出たってことだけで危ないサイトだと思われてしまう。それは避けたい。+Apacheにも仮の証明書は付属しているが、それ使ってると最近のブラウザでは「ちゃんとした証明書じゃないよ」と警告が出る。大半のユーザは細かいことわかんないので、警告が出たってことだけで危ないサイトだと思われてしまう。それは避けたいし、警告出すくらいならそもそもSSL使わない方がよい。
  
-なので結局、GCE自体は無料とは言え、Webサーバとして運用するならドメインとSSL証明書は自前で必要になる。+なので結局、GCE自体は無料とは言え、Webサーバとして運用するならドメイン(任意でSSL証明書)は自前で必要になる。ドメインは.comなら月額換算¥100くらいか。.jpは信頼性が高い分価格も高くて¥3000~4000くらい
  
 レンタルサーバでは、共有ではあるがこの辺が付いてくるのが強い。 レンタルサーバでは、共有ではあるがこの辺が付いてくるのが強い。
programming/web_development/server/google_compute_engine.txt · 最終更新: 2021/10/03 by ikatakos
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