Processing math: 11%

目次

AtCoder Regular Contest 162 D問題メモ

AtCoder Regular Contest 162

D - Smallest Vertices

D - Smallest Vertices

問題

解法

ケイリーの公式を活用する。

今回の場合、次数 d_i には親に向かう辺がカウントされていないので、i \neq 1d_i にそれぞれ1を足すと、 無向木の次数に相当するものになる。(が、以下の説明ではとりあえず d_i のままで説明する)

まず、良い木の個数は、ケイリーの公式を使って、以下のようになる。

主客転倒して、各頂点に対して「自身が良い頂点となる良い木の個数」を求め、合計することを考える。

頂点 1 と葉は必ず良い頂点なので、良い木の個数だけ存在する。
それ以外の、i \ge 2, d_i \ge 1 の頂点について考える。

いま、v の部分木に含まれる頂点集合が S と決まっているとする。
Sv 以上の頂点でのみ構成されていれば、v は良い頂点となれる。

木の頂点数と辺数の関係上、\displaystyle \sum_{i \in S}d_i = |S|-1 である必要がある。

S を固定した良い木の個数は、(S からできる木の個数) × (v と、S に含まれない頂点からできる木の個数) で 分割して求めることができる。
後者において、v は葉の扱いとなる。

     ○                       ○
   /  \                   /  \
  ○    ○  =         ×   ○    ○
 /  \   |                /  \   |
○  ⓥ  ○     ⓥ        ○  ⓥ  ○
    /\         /\
   ○○       ○○

※図化のため具体的な木の形状を表現したが、
  実際は、それぞれの木での次数条件を満たす全ての個数を考える

両者をケイリーの公式で表すと、

これを整理すると、分母が綺麗な形になる。

つまり、S の具体的な構成要素に依らず、 v が良い頂点になれる良い木の個数は S のサイズが分かれば計算できることになる。

ただし、辺数の制約(\displaystyle \sum_{i \in S}d_i = |S|-1)は満たす必要があるため、 この2つを状態に持ったDPでパターン数を数える。

遷移の過程で、以下のような S について、先ほどの式で1パターン当たりの木の個数を求め、答えに加算していけばよい。

O(N^3) で求められる。

Python3