バックアップの意味も込めて、試行錯誤中の配列を晒していく。
DvorakJでの実装を前提とする。
小 | 薬 | 中 | 人 | 伸 | 伸 | 人 | 中 | 薬 | 小 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
; | , | . | p | y | f | g | k | r | l |
a | o | e | u | i | d | h | t | n | s |
' | q | j | c | x | b | m | w | v | z |
これは配列の特徴というよりは、DvorakJの設定ファイルの書き方の方針なのだが。
設定ファイルによっては、かな未確定状態ではIMEに何も渡さず、確定して初めてIMEに渡す設定もある。「t」だけだと何も表示されず、「ta」や「tya」まで入力して「た」「ちゃ」が表示されるなど。想定中の設定ファイルでは、そういうことはせず、特殊な打ち方以外はアルファベットを逐次出力する。
まぁ、配列定義を決めた後で設定ファイルを2通り用意しておけば済む話でもある。
通常のDvorak配列をしばらく使っていてある程度慣れていたのだが、「cをカ行として使う」日本語入力配列を見つけて使い出してから直接入力においてcとkの誤打鍵が増えてしまった。どうも頭の中ではローマ字で日本語を打っているときも「カ行はKだ」みたいな意識があるのかも知れない。よって、直接入力と日本語入力の両方で、cとkを入れ替える。
「Programmer's Dvorak」を参考に。1打鍵目のこの位置は日本語入力では使わないため、直接入力でプログラムを打つ時の都合に合わせようという程度のものである。だが、記号の配置に関しては、最上段を含め再考の余地がある。
DvorakJを使うと、同時打鍵による記号の入力が可能になる。現在、中指と薬指の同時打鍵で(括弧)や“引用符”の入力を可能にしている。そのため、その方法で入力できる記号は別に単独キーとして打ちやすい場所に配置せずともよい。ホームポジションの手の置き方にも個人差はあるだろうが、自分は左手小指は上段より下段の方が打ちやすい。よって、一般的なDvorak通りにセミコロンを下段にした方がよいかもしれない。
セミコロンは、C,java,javascript,cssなど文の末尾に必要な言語では、とにかく多用することになる。もちろんIDEを使えば補完されるのだが、ちょっと試したい時に軽いエディタで打ち込むこともままある。今は日本語入力の記号の配置は、ひとまず置いておく。
子音が入力されると、拡張母音用の配列にシフトする。2打鍵目と記したが、twのような2打かかる子音や、rhのように拗音化キーの後の3打目でも有効である。
小 | 薬 | 中 | 人 | 伸 | 伸 | 人 | 中 | 薬 | 小 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ai | ou | ei | uu | ui | uku | eki | oku | ||
a | o | e | u | i | iku | (y) | (y) | aku | |
ann | onn | enn | unn | inn | you | yuu |
yは通常では左手にあり打ちにくいので、HNを子音に続けて打つとyを出すようにする。
既存の配列ではDvorakJPのようにHNの2キー固定のものと、ACTのように「子音と同じ段の人差し指か薬指」としているものがあるが、実際に打ってみるとCRはGよりHの方が打ちやすく、BMはVよりNの方が打ちやすい。それなら覚えやすくHNの2キー固定でいいや、となった。
二重母音、撥音に関しては非常によく使うので、打ちやすい左手の上下に配置する。中段の母音と対応する位置にする。
次いで「しょう」「きゅう」などyou,yuuの拗音の二重母音2種、「はく」「ぼく」など母音+くの「く」拡張もよく出てくるため、これらを省入力したい。左手は埋まっているため、2打で打鍵しようと思えば右手に配置することになる。
配置を決めるにあたって認識すべき事として、まず、キーボードが上中下段で斜めにずれている関係で、右手は下段の中薬小指が特に入力しづらい。また、上段の人差し指、小指もかなり押しづらいため、これらはできれば使いたくないキーである。
さらに、子音に続いて右手が2回続いてしまうため、1打目の子音の場所によって2打目の打ちやすさが変わってくる。
だがそうは言っても、子音ごとにあまりに配置がころころ変わるのも覚えづらさや混乱に繋がる。
同じ子音を続けて打鍵すると促音「っ」を出す方針にしようと考えている。理由は過去の日記に長々と書いたので省略するが、拡張母音のキーが1打目の子音とかぶる場合は、促音を優先して拡張母音の方をずらすようにする。
その場合、ACTのように「子音と同じ段で中指を打鍵した場合は~」というルールで拡張母音を配置すると1打目とかぶる事が増え、その度にずらしていると、ACTの持つ「一貫した規則性」というメリットが失われてしまい、子音によって位置が変わるという覚えづらさだけが残ってしまう。ここは子音の位置で2打目を変えることなく、固定キーで定義する。
「く」拡張を右手に入れるとするならば、覚えやすさから、母音は左手を対称にした配置にしたい。また、拗音化のyはHNのどちらかだと先に決まっていたため、それを邪魔しないように、打ちにくいキーにならないようにした結果、上表のようなアーチ型になった。下段から上段への跳躍を防ぐため、下段で拗音化のyを使わないWVZ2)の3つはuku,eki,okuのキーを中段に下げることにした。下段で拗音化するb,m+同じ人差し指を使うukuが多少打ちにくくなるが、ukuは「く」拡張の中では出現率が低いので、まぁよしとする。
拗音の二重母音は最後に決めた。BMは2打目でもそれほど打ちにくくないが、使われずに空いていたことから入れてみた。「ぎょう」「ぎゅう」「ぴゅう」「ぴょう」が人差し指を上段から一気に下段にもってくるため多少打ちにくいが、それ以外は概ね無理なく打てる。
基本方針は、
ルールは多いが、さほど覚えるのは大変ではない。「周囲の空いているキーの内、もっとも打ちやすいキー」で基本的には正しい。
なお、1打目の子音キーの他、3打目の拡張キーがかぶった場合でもそちらを優先し、拡張母音をずらそうかと考えているが、例外が増えることと、3打拡張の運指上の負担が減ること、どちらを取るべきか。はたまた3打拡張は本当に必要なのか。
1打目を左手で打鍵するPYJは、2打目の配列を左右対称にする配列もある。
「ぱ」という文字を見て頭の中で「p」「a」と分解することなく、指の位置で覚えてしまって即座に「p」「s(aの左右対称)」と打てるならば、左右対称にしても打ち間違えることは少ないのかも知れない。アルファベットと指を結びつけ、入力する文字列をローマ字に変換しつつ打鍵するのではなく、ひらがなと運指を直接結びつける、かな入力に似た思考法が要求される気がする。
左右対称はひとまず不採用とする。ただし、特に入力しづらい一部の文字だけ左右対称の位置でも入力できるようにしておくのはアリかも知れない。例えば「ゆ」をYHでも入力できるようにしたり、「じょう」をJRでもOKにしたり。
子音に続けて3打拡張シフトキーを押すと、さらに配列がシフトする。この部分はまだ確定していない。
小 | 薬 | 中 | 人 | 伸 | 伸 | 人 | 中 | 薬 | 小 |
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ati | oti | eti | uti | iti | |||||
atu | otu | etu | utu | itu | |||||
aki | oki | eku | uki | iki |
この時点で右手が2打連続しているので、3打目は左手のみとする。ただし、nthのように同じ段の薬指-中指-人差し指といった、隣り合った指を連続で打つ動作は右手が3打連続しても負担は小さい。また、ntnのように1打目と3打目が同じといった運指も、「そういう指の動き」として覚えてしまえば打ちやすい。この2パターンについては入れられる余地がある。
母音+つの「つ」拡張は使用頻度が高いので採用、「き」「ち」はとりあえず入れているが、使用頻度は高くない。特に「き」拡張は、「く」拡張の中でeだけは出現頻度の関係から「き」なのだが、それを逆転させてeだけ「く」にすると、ややこしくなる。かといって2打の「く」拡張にekuを入れ、3打拡張にekiを入れるのも省入力の効率が悪い。
特殊拡張のように特に規則性は気にせずその子音から始まる頻出フレーズを登録しておくのも十分にあり得る選択肢である。
Xを打鍵すると、小書きと、ア行用の拡張になる。
小 | 薬 | 中 | 人 | 伸 | 伸 | 人 | 中 | 薬 | 小 |
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あい | おう | えい | うう | うい | うく | えき | おく | ||
ぁ | ぉ | ぇ | ぅ | ぃ | いく | っ | ☆ | ゎ | あく |
あん | おん | えん | うん | いん | ょ | ゅ | ゃ |
☆はア行用の3打拡張シフト。右手の小書き(ゃゅょっゎ)は、まだ確定していない。3打拡張を他の子音に合わせて中指で打鍵するように統一したい、という気持ちと、アルファベットの関連性からtにっ、wにゎを割り当てたいという気持ちがぶつかり合っている。だが「っ」以外はそこまで必要になるものでもないので、上表のままでよいだろう。なお、Xに限っては、続けて入力しても促音にならず「いん」が出力される。
小 | 薬 | 中 | 人 | 伸 | 伸 | 人 | 中 | 薬 | 小 |
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